【悪徳債券会社】仕組債で大損!!一人暮らしの高齢者狙う

一人暮らしの母がいつの間にか投資で1000万円超の損失を出していた!と言う記事です。

ちなみにこれを販売した証券会社は裁判に負けて約950万円の損害賠償を命じられています。

目次

どんな事件?

話の流れはこの通りです。

・東京都内在住の女性
 20代で結婚して、1人の男の子と1人の女の子の子育てと家事に専念、公務員だった夫と堅実な生活を送り地道に老後資金を蓄える

 65歳の時に大手証券会社に口座を開設、目的は資産の保全
 預金金利が低すぎるので国際でも買おうかと検討。

 営業担当者は当初、意を汲んだ低リスクの商品を勧めてくれた。

 その後夫が亡くなって相続が発生。証券口座の残高は5000万円ほどに
 担当者には「できるだけ損しないように」
 そう伝えて投資を続けた。

 ある日離れて暮らす長女が、母親が「孫の教育資金にする」と約束してくれていた資産が無くなっていることに気づく。
 調べてみると仕組債で約1140万円もの損失を出していることが判明した。

 担当者はリスクが高い複雑な商品仕組債を無理やり売りつけていた、、、。

改めてみると無知なお年寄りを利用した酷い事件ですよね、、、

金融商品取引法上、証券会社は投資を勧誘する際は「顧客の知識・財産・目的」に沿った勧誘をしなければならないとされています。

ところが証券会社は

彼女はリスクを十分に理解していた!

と反論しました。

売るだけ売ってすでに手数料を搾り取った相手ですから、今更すぐに自分の非を認めるわけがないのです。

結局裁判所は女性側の主張を受け入れました

女性は複雑な商品について理解することは困難だった。
証券会社の勧誘は金融商品取引法から著しく逸脱していた

仕組債なんて買う商品じゃない!!

仕組債とは?

その問題となった仕組債とな何なのでしょうか?

仕組債とは一般的な債券には見られないような「特別な仕組み」を持つ債券です。

日本証券業協会のHPではこのような図で解説されています。

正直ワケわからないですよね?

これでも「イメージ」です。なるべく分かりやすくと協会が配慮して作っていてこのイメージなのです。

私も全く知らない人に説明してくれと言われたら結構厳しいです、、、

ここからが今回の重要ポイントです。

このような「ややこしい商品」を見た時・営業された時に
投資初心者
投資上級者
では反応が大きく分かれると思います。

みささんにはぜひ「初心者の反応」をしないように気をつけていただきたいです。

投資初心者と上級者の違い

<仕組債のような複雑な商品を見た時>

・初心者
 「複雑だから凄いものなのだろう」と信用してしまう

・上級者
 「複雑すぎる。十分に理解できなければ手を出すのはやめよう」と距離を置く

<特別な仕組みを説明された時>

・初心者
 「これはお金持ち専用の素晴らしい仕組みなのでは?」と優越感を抱く

・上級者
 「特別な仕組みを持つ分手数料が高いのだろう」と警戒心を抱く

<熱心に勧誘されるおすすめ商品に出会ったとき>

・初心者
 「今まで知らなかった良いものに出会えた!」と浮かれてしまう

・上級者
 「これは本社が営業マンに売れと命令している商品、つまり証券会社が儲かる商品なんだろうな」と内情を察して冷静になる

<どんな時にどうなるかわからない商品への投資判断を迷ったとき>

・初心者
 「結局何かあっても最後に自分が大損することはないだろう(証券会社が上手くやってくれるだろう)」と楽観視する

・上級者
 「結局何かあったら最後にジョーカーを引かされるのは自分だろう」と立場をわきまえる

上級者と初心者ではこのように大きく考え方が違うのです。

仕組債に限らず仕組預金なども同じ話です。

・実際のところ、、、
 ❌個々の商品について100%理解しようと努力する

 ⭕️複雑な商品に出会った時に初心者的な反応をしないようにする。

このように考えるのが現実的だと思います。

上級者的な「スタンス」をもててさえすれば、どのような商品に対しても一貫して冷静な投資判断ができるのです。

「守る力」を鍛えよう!!

冒頭記事によると

証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)への紛争解決のあっせん申立ては23年度に227件。そのうち仕組債に関するものは7割に上り、増加している。半数が70〜80代からの申立てであった。

今回のまとめ

・仕組債の仕組みを理解しようと努力するのではない

・「複雑な商品」に出会った際に初心者的な反応をしないようにする

上記2点を意識することでかなり「守る力」は高まるはずです。

とはいえこういう「守る力」のある人の防御さえも突破してくるのが営業マンなのです。

特に身内に高齢者がいる人はくれぐれもこのような事がないように気をつけてあげていただきたいのです。

極端な話、結局金融機関の営業マンに「近づかないこと」「接点を持たないこと」が一番の対策なのかもしれませんね、、、

今はネット証券を使ったオンラインの投資だけで十分に完結する時代です。
営業マンではなく、テクノロジーの力を活用して資産を増やしていきましょう!!

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