投資信託入門：分散投資の第一歩

2024年5月23日2024年6月9日

1.投資信託の基本

　＜投資信託とは何か？＞

投資信託は、多くの投資家から集めた資金を一つにまとめ、プロのファンドマネージャーが様々な金融商品に分散投資する仕組みです。この方法により、個人では手が届かない多様な資産に投資することが可能となり、リスクの分散が図られます。

＜投資信託の仕組み＞
　投資信託は、投資家が出資した資金をファンドマネージャーが運用し、その運用成果を投資家に分配する形で利益を還元します。

　投資信託は、以下のプロセスで運用されます
　　1. 投資家からの資金の受け入れ　　
　　2. ファンドマネージャーによる投資先の選定
　　3.定期的なポートフォリオのリバランス
　　4. 運用成果の分配　　

＜投資信託の種類＞
　投資信託の種類投資信託には、以下のような種類があります。

株式投資信託: 主に株式に投資します。
債券投資信託: 主に債券（国債・社債・地方債）に投資します。
不動産投資信託（REIT）: 不動産に投資します。
バランス型投資信託: 株式や債券など、複数の資産に分散投資します。

2.投資信託のメリット

＜分散投資のメリット＞
　リスクの軽減です。一つの資産に投資するのではなく、複数の資産に分散することで、一部の資産が値下がりしても他の資産がその損失を補う可能性があります。
　

　また、投資信託は、経験豊富なファンドマネージャーが運用を担当するため、個人投資家が自分で投資するよりも高い運用成果を期待できます。プロの知識と経験を活用することで、市場の変動に対応した適切な投資判断が行われます。

　小口投資が可能であり、投資信託は少額から始められるため、資金が限られている投資家でも参加しやすいです。これにより、初心者でもリスクを抑えながら投資を始めることができます。

　投資信託は、投資先の選定や管理をファンドマネージャーに任せることができるため、投資家自身が細かな管理を行う必要がありません。これにより、時間や知識が不足している投資家でも簡単に投資が行えます。

3.投資信託のデメリット

手数料がかかる: 投資信託には、信託報酬や販売手数料などのコストがかかります。これらの手数料が運用成果に影響を与えるため、手数料の低いファンドを選ぶことが重要です。
元本保証がない: 投資信託は元本保証がないため、投資額が減少するリスクがあります。市場の変動によっては、元本割れする可能性もあるため、リスク許容度に応じた投資判断が必要です。
短期的な収益は期待できない: 投資信託は長期的な資産形成を目的としているため、短期的な収益を期待する投資家には向きません。運用成果を得るためには、長期的な視点で投資を続けることが重要です。
流動性の制約: 一部の投資信託は、解約手続きに時間がかかることがあります。特に、不動産投資信託（REIT）などは、資産の売却に時間がかかる場合があり、急な資金需要に対応できないことがあります。

4.投資信託の選び方

自分の投資目的を明確にする: 自分の投資目的を明確にすることが重要です。例えば、老後資金の準備や教育費の積み立て、短期的な資金運用など、目的に応じて適切な投資信託を選ぶことが求められます。
リスク許容度を考慮する: 分のリスク許容度を理解することも重要です。リスク許容度が高い場合は、株式投資信託などリスクの高い商品を選ぶことができますが、リスク許容度が低い場合は、債券投資信託やバランス型投資信託などリスクの低い商品を選ぶと良いでしょう。
手数料を比較する: 投資信託の手数料は、運用成果に大きな影響を与えるため、手数料が低いファンドを選ぶことが重要です。信託報酬や販売手数料、信託財産留保額などを比較し、総合的にコストの低いファンドを選びましょう。
運用実績を確認する: 過去の運用実績を確認することも重要です。ただし、過去の実績が将来の成果を保証するものではありませんが、一定の参考にはなります。運用成績の安定性や、どのような市場環境でも成果を上げているかをチェックしましょう。
運用方針を理解する: ファンドの運用方針を理解することも重要です。ファンドマネージャーがどのような投資戦略を採用しているかを確認し、自分の投資目的やリスク許容度に合った運用方針のファンドを選びましょう。

　　上記のファンドを例にすると、
　　・買い付け手数料はなし
　　・管理費用：購入金額の0.05775％
　　・運用実績、純資産ともに上昇トレンド

今はメジャーなファンドであれば買い付け手数料がないものも多く、信託報酬もかなり低額に抑えられていますのでそこまで気にするポイントでも無くなりました！

5.まとめ

　投資信託は、分散投資の手段として多くの投資家に利用されています。そのメリットとして、プロの運用、手軽さ、小口投資の可能性などが挙げられますが、手数料や元本保証の欠如などのデメリットも存在します。投資信託を選ぶ際には、自分の投資目的やリスク許容度を考慮し、手数料や運用実績、運用方針などをしっかりと確認することが重要です。長期的な視点で資産運用を行うことで、より効果的に資産を増やすことができるでしょう。