【どこまで進む?】急激な円高でS&P500投資はどうなる?為替損に負けない対策を解説!

いつの間にか、ドル円レートが1ドル140円を割り込み、急激な円高が進んでいますね。。。
突然のニュースに「一体どこまで円高が進むんだろう?」「この円高で、S&P500などの米国株投資はどうなるの?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか

この記事では、急激な円高の背景や今後の見通し、S&P500投資への影響、そして私たち個人投資家が取るべき対策について詳しく掘り下げていきます。

特に、今後1ドル130円まで円高が進んだ場合の為替損失リスクや、それでも積立投資を続けるべき理由、さらなる円高時に安く買うための具体的な投資タイミングの目安についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

急激な円高の現状と背景

https://finance.yahoo.co.jp/

年の初めには1ドル160円近くまで円安が進んでいましたが、2025年4月22日には一時139円台をつけ、約7ヶ月ぶりの円高水準となっています

この急激な円高によって、外貨建て資産であるeMAXIS Slim米国株式(S&P500)などは、為替変動だけで-10%以上のマイナスとなっています。仮に1ドル160円から130円の円高になると、為替だけで-20%の損失になる可能性があるとされています。

このような急激な円高の背景には、いくつかの要因が挙げられています。

<1.トランプ政権の動向への懸念>

ブルームバーグの4月21日の記事によると、トランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の解任を検討していることが危惧され、ドル売りが加速しました。これは、中央銀行の独立性に対する警戒感が広がり、米国の信任が低下しているとして、円高ドル安が進んだと考えられています。

ロイターの4月22日の記事でも、トランプ氏がFRBの独立性を脅かすとの懸念からドルが3年ぶりの安値になったと報じられています。トランプ大統領はパウエル議長を「Mr. 遅すぎ(MR. Too Late)と呼び、早期の利下げを求めていることが伝えられています

 このようなトランプ政権の動向は、以前から話題になっていた関税ショックも含め、米国株や米ドルから資金を避難させる動きを加速させています。

<2.将来的な米国の利下げ予想>

◦世界経済における米ドルの相対的な強さを示すドルインデックスは、2022年の急激な利上げ時には上昇しましたが、現在は3年ぶりの安値となっています。

◦米国では2025年に複数回の利下げが予想されており、これにより日本との金利差が縮まることで、さらなる円高が進む恐れがあると述べられています。

◦今後、1ドル130円が焦点になる可能性も示唆されています

これらの要因が複合的に影響し、足元での急激な円高が発生していると考えられます。

今後の円高見通し:1ドル130円も視野に?

最近の市場では、いつの間にか1ドル140円を割り込み、急激な円高が進行しています。2025年の年初には1ドル160円近くで推移していたドル円相場は、4月22日時点で一時139円台となり、これは約7ヶ月ぶりの円高水準です

この急激な円高が今後どこまで進むのか、特に「1ドル130円」という水準が焦点となりうるのかについて、考察していきます。

<1. 将来的な米国の利下げ観測>

 今後の円高進行の主要な要因として挙げられているのが、将来的な米国の利下げ予想です。
 米国では2025年に複数回の利下げが予想されており、これによって日本との金利差が縮まることで、さらなる円高が進む恐れがあると指摘されています。世界経済における米ドルの相対的な強さを示すドルインデックスも、2022年の急激な利上げ時には上昇しましたが、現在は約3年ぶりの安値となっています。この金利差の縮小観測が、円高を促す可能性があります。

今後、FRB(連邦準備制度理事会)の政策動向には大きな注目が集まるでしょう。

<2. トランプ政権の動向によるドルへの不信任感>

 もう一つの要因として、トランプ政権の動向が挙げられています。
 トランプ大統領がFRBのパウエル議長の解任を検討していることへの懸念からドル売りが加速した出来事が紹介されており、これは中央銀行の独立性に対する警戒感が広がり、米国の信任が低下していると見なされたためです。
ロイターの記事では、トランプ氏がFRBの独立性を脅かすとの懸念からドルが約3年ぶりの安値になったとも報じられています。このような「暴走するトランプ政権」から、米国株、米債、米ドルからの避難の動きが加速しており、これが今後さらに加速すれば、米ドルへの不信任感が深まり、一層の円高(ドル安)が進む可能性が示唆されています。

円高がS&P 500投資に与える影響

最近、外国為替市場では円高が急速に進行しており、日本の投資家が米国の株式市場、特にS&P 500指数に連動する投資信託やETFを通じて行っている投資に影響を与えています。本記事では、この円高がS&P 500投資にどのような影響を与えるのかについて解説します。

<急激な円高の現状とS&P 500投資への影響>

 いつの間にか1ドル140円を割り、急激な円高が進んでいます。2025年の初めには1ドル160円近くで推移していたドル円は、4月22日時点で一時139円台となり、約7ヶ月ぶりの円高水準に達しました。

 このような円高は、外貨建て資産であるeMAXIS Slim米国株式(S&P 500)のような投資信託に大きな影響を与えます。これらの商品は、私たちが日本円で投資しても、実際には自動でドルに換算されて米国株に投資されるイメージです。つまり、日本の投資家が円で購入しても、その中身は米ドル建てであり、為替変動のリスクを伴います。

つまりドルで株を買うので為替の影響をもろに受けてしまうと言う事です。

 足元の急激な円高によって、eMAXIS Slim米国株式(S&P 500)などは、為替変動だけで-10%以上のマイナスとなりました。

<過去の事例から見る円高の影響>

過去に円高が大きく進行した時期の事例を見ると、為替変動がS&P 500投資に与える影響がよく理解できます。

 例えば、2015年12月11日に1ドル120.85円だったドル円相場は、2016年9月23日には101.03円へと、大きく円高に推移しました。この時期、米国では利上げ期待の交代などが円高進行の要因となりました。

 この間、S&P 500指数(ドル建ての株価指数そのもの)は、2015年12月11日の2012.37ポイントから2016年9月23日には2164.69ポイントへと、+7.5%上昇していました

 しかし、これを円建てのS&P 500投資で見ると、2015年12月11日の25190円から2016年9月23日には21920円へと、なんと-12.9%下落していました

この事例は、米国の株価指数自体が上昇していても、その間の円高によって、日本の投資家にとっては円換算での評価額が大きく下落することがあるという、為替リスクの具体的な影響を示しています。

円高局面でのS&P 500投資対策:含み損にどう向き合うか

このような円高局面において、S&P500投資を行う上でどのような対策が考えられるか、見ていきましょう。

<1. 積立投資の継続が最も重要>

 現在、含み損を抱えているとしても、とにかく今(円高局面)は安く買えるチャンスだと 思っ て 愚直に積み立て続けることが大事です

積立投資は、毎月一定額を機械的に購入することで、価格が高い時には少なく買い、価格が低い時には多く買う(ドルコスト平均法)効果が期待できます。円高や株安で基準価格が下がっている局面は、まさに安く多くの口数を購入できるチャンスと捉えることができます!

<2. さらなる円高・株安局面を見据えた投資資金の確保とスポット投資の検討>

将来的に1ドル130円台となった場合、それは年明けの160円台と比べて「絶好の買時」になるため、そのための投資資金を別途確保しておくことが重要になってきます。

・暴落局面でのタイミング投資(スポット投資)の考え方と具体的な目安

 円高や株安による下落局面で、積立とは別にまとめて資金を投入する「スポット投資」についても解説していきます。

ただし、スポット投資は感情に左右されやすいため、「マイルール」を決めて機械的に行うことが大事です

 例として以下のルールがあります
  ・直近のピークから10%下がるごとに、準備した資金の1/4ずつを投資する。
    この方法であれば、準備した資金で-40%の下落まで耐えられる計算になります。

<3.長期目線と米国株の優位性>

 大前提として「未来の相場は誰にも分からない」としつつも、投資は長期的な目線を持つことが非常に重要です。

 長期で見た際に、米国株の優位性が崩れていないかという視点が重要であり、人口増加(移民受け入れ)や半導体分野への期待などから、米国は今後も貴重な先進国であり続ける可能性が高いと考えられています。

 そのため、今の大幅な円高は逆に米国株の買 時きと考えて前向きに捉える。現在の市場の混乱はトランプ大統領の政策による側面もあり、政権が落ち着きを見せれば株式や為替も落ち着いてくる可能性が十分にあります。

円高局面におけるS&P 500投資の対策としては、以下の点が挙げられます。

•現在含み損が出ていても、安く買えるチャンスと捉え、積立投資を愚直に継続すること。

•さらなる円高・株安局面を見据え、スポット投資のための資金を確保しておくこと。

•スポット投資を行う場合は、「直近ピークから〇%下落したら資金の△を投入」といったマイ・ルールを事前に決め、機械的に実行すること。

・具体的な目安水準(例:-30%下落で〇円)を設定すること。

•投資は長期目線が最も重要であり、今の円高・株安は米国株の買時と前向きに捉えること。

長期視点での米国株投資の優位性

将来の相場がどうなるかを正確に予測することは、誰にもできません。しかし、投資を行う上で非常に重要なのは、「長期の目線を持つこと」です。特に現在の市場の混乱や円高局面においては、目先の価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点を保つことが成功の鍵となります。

<長期視点から見た米国株の優位性の根拠>

1.人口動態:長期的な経済成長の重要な要素の一つに人口があります。多くの先進国で少子高齢化が進む中、米国は今後も移民の受け入れによって人口が増え続ける貴重な先進国であると考えられています。人口が増加することは、国内市場の拡大や労働力の供給に繋がるため、長期的な経済成長にとって有利な条件となります。

2.

2.産業構造とイノベーション: 米国経済は常に変化と革新を続けています。特に、半導体分野のような成長産業において、今後も期待ができると言及されています。これは、米国が世界の技術革新を牽引するリーダーであり続ける可能性を示唆しており、株式市場全体にも好影響を与える要因となります。

3.現在の円高・株安局面の捉え方:現在の市場は、トランプ政権の政策やFRBの動向に対する懸念などにより、混乱している状況です。ドル円レートは年初の1ドル160円近くから円高が進み、S&P500(円建て)の基準価格も下落しています。これにより、多くの投資家が含み損を抱えている状況です。

 しかし、このような大幅な円高や株安局面は、逆に長期で見た際の米国株の「買時」と考えることができます。高い円でドル資産や米国株に投資できるため、将来円安に戻った場合には為替差益も期待できます

そのため、現在の状況を悲観的に捉えるのではなく、前向きに捉えることが大切です。

まとめ

・2025年初めは1ドル=160円近くだったドル円は、4月22日で一時139円台と7ヶ月ぶりの円高水準に。背景には暴走するトランプ政権から米国株・米ドルから避難の動き、さらに今後、米国の利下げが進めば1ドル=130円もあるかもしれない。

・外貨建て資産であるeMAXIS Slim米国株(S&P500)は仮に160円から130円の円高になると、為替だけで-20%の損失になる。

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