8月5日の日経平均株価は急落し、前週末比4,451円28銭(12.4%)安の31,458円42銭で取引を終えました。下落幅は1987年10月20日の3,836円48銭(米国株の急落が世界に飛び火したブラックマンデー翌日)を超え、過去最大となりました。しかしながら、翌6日はこの流れが一転し、日経平均の寄り付きは前日比618円91銭(2.0%)高の32,077円33銭で取引が始まり、その後上げ幅は3,000円を超え急拡大しています(9時47分時点)。
週明けの5日の株式市場は、アメリカの景気減速への懸念や円高の進行を受けて全面安の展開となり、日経平均株価の終値は4400円を超えるかつてない急落となりました。
しかし、翌日の6日は一転して歴史的急騰の見通しとなってると言う記事です。
ここ2.3日の株価の動向にはみなさん不安や焦りが多いかと思います。ニュースでも不安にさせるような内容が連日報道されていますがみなさんはどう受け取っていますか?
株を底値で買って、天井で売れば良いんですかね、、、?
株価が下落している時に買って高騰している時に売るのは株式運用の大原則ではあります。
しかし、私からアドバイスするとすれば、、、
ほっときなはれ!!
です。
投資の神様の金言
投資の神様と言われれいるウォーレン・バフェットとは「世界的に著名な投資家であり、バークシャー・ハサウェイのCEO」ですが、その方はこのようなことを言っていました。
ダウ平均が19世紀末に66ドルで始まり、100年後に1万1400ドルになっているのに
損をするなんてどうやればできるのでしょうか?
ところが多くの人が損をしています。それは、うまくやろうとして市場から出たり入ったりを繰り返したからです。
相場が良い時は、こう考える人が一気に増えます。
今のうちに一旦売って利益を出して
暴落したら安い値段で買い戻そう!
しかしこれはほとんどの場合においてNGなのです。
なぜかというと、相場の天井で売って相場の底で買い戻すって言う
<2連続の成功>を決めるのは天才にしかできない技だからです。
「相場が高めのところで売り抜ける」つまり市場から出るだけならもしかしたらできるかもしれませんが、長期目線で投資を成功させるためにはもう一度市場に戻ってこなければいけません。
これがまた非常に難しいのです。
大抵の場合市場に戻るタイミングを逃して、株価が上がり続けるのを指を咥えてみていることになるのです。
「行動ギャップ」に気をつけろ!
東京都のホームページに、学生向けの金融セミナーの面白い資料が掲載されています。
これは過去30年間における
「株式と債券の代表的な指数のリターン」と
「その指数に連動する投資信託を保有していた投資家のリターン」
を比べたものです。
S&P500指数の年率は11.11%のリターンだったのにも関わらず、株式信託の保有者の平均リターンはたったの3.69%でした。
びっくりするくらい大きく劣る結果になっていますよね?
言わずもがな債権においても同様の傾向が見て取れます。
一体なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
それは、先ほどバフェットが言ったように
市場から出たり入ったりを繰り返した
からです。
ちょっと値段が下がっただけで怖くなって売ってしまう、「底値で投資を始めたい」と思っているうちにみるみる価格が上がって気がついたら高値掴みの水準で参入してしまう。
このような変な行動を繰り返す投資家が非常に多いと言う結果です。
【指数やファンドそのもののパフォーマンス】
【投資家のパフォーマンス】
上記二つの差を行動ギャップと呼びます。
投資リターンを下げるのは他でもない、投資家自身の行動ギャップです。
このことを理解するだけで、投資初心者から一気にレベルアップできますよ!
暴落は仲間!!
インデックス投資はタイミングを見ない投資です。
・リスク許容度の範囲内でインデックスファンドを買う。
・何があろうと市場から出たり入ったりせずじっと待ち続ける。
これが最もパフォーマンスが高くなるスタンスです。
そろそろ売ろう
安くなったら買い戻そう
このようなことを考えている人がいたら、、、
やめたほうが良いですよ!!
と強くアドバイスします。
そのような事を言ったら中には、
そんなこと言ってて暴落に巻き込まれたらどうするの?!
と言ってくる人もいると思いますが、
私から言えることは、、、
暴落は仲間!全力で受け止めよう!
暴落を交わそうとせずに、全力で受け止めるからこそ上げ相場の追い風も全身で受けられるのです。
相場の歴史を紐解いていくと、
・下げ相場よりも上げ相場の方が長い
・下げ相場のパワーより上げ相場のパワーの方が強い
だからこそ長期でみると、株式市場は右肩上がりになっているわけです。
先ほどのバフェット氏の言葉の通りに、
暴落を怖がって市場への出入りを繰り返すのは筋の悪い戦略です。
株価が急落しようが、暴騰しようがやることは何も変わりません。
引き続き淡々と積み立てていきましょう!
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