8月7日にファンドの資金流出が1000億円を超えた!
と言うニュースです。
7〜8月は米国株式投資家に逆風が吹いています。
S&P500は直近高値の5667ポイントから約5200ポイントへと一時8.7%下落し、為替は1ドル=160円付近から145円へと9.4%下落しました。
株安と円高のダブルパンチでピーク時と比べて資産が約17%減った感じです。
今年新NISAが始まってから好調な相場が続いていましたので7〜8月にかけての逆回転で
こんなはずじゃなかった、、、
と思った人もいるのではないでしょうか。
その証拠にオルカンなど主要ファンドから資金が流出しました。
こちらのグラフを見てみましょう。
一番右のグラフを見てみるとマイナスの方向にグラフが向いていると思います。
これはつまりファンドを解約した投資家が多かったと言うことなのです。
ファンドを買っている人たちよりもファンドを売っている人たちの方が強くなってしまったと言う結果なのです。
主な主要ファンドの資金流出状況は以下のとおりです。
・EMAXIS Slim米国株式(S&P500):226億円
・EMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー):78億円
新NISAが始まって以来オールカントリーから1日で1億円以上の資金が流出するのは初めてのことだったみたいです。
このニュースを通じてお伝えしたいことは2つあります。
何があっても売ってはいけない!
<そもそもインデックス投資とは>
・相場が上がるか・下がるかなんて読まない。
・どの会社・業界が成長するかなんて読まない。
・長期、15年とか30年とかのスパンで人類の経済が成長していればOK。
・下げ相場には全力で向き合う。
・上げ相場にも全力で付き合う。
このような投資なのです。
株式市場の歴史を振り返ると、
上げ相場の期間(平均約5年)の方が下げ相場の期間(平均約1年)よりも長いのです。
さらに
上げ相場の上げ幅の方が下げ相場の下げ幅よりも大きい
なので
下げ相場も含めて全部付き合ったとしてもお金が増えるのです。
上のグラフはオルカンの運用会社が出したレポートに載っていたグラフです。
青いグラフは投資し続けた場合のグラフで
黄色いグラフは株価が最も上昇した時に投資をしなかった場合
なのですが、”たった5日”の上げを逃しただけでパフォーマンスにとんでもない差が生じています。
「下落から退かれようとして上昇も取り逃がしてしまう」
実際問題これがお金を増やす一番の足かせになっていると言う理由なのです。
最近の日経平均の暴落で皆さんもよくわかったのではないでしょうか?
「大きな下落」と「大きな上昇」は”セット”になっている場合が多いのです。
下落を喰らった後に売却するとその後の上昇だけ取り逃がすことになってしまいます。
投資の鉄則なのが
インデックスファンドは絶対に売らない
市場に敬意を持つ
今回の様なことがあると巷のSNSなどでは
何もわかってないな
なんで売ってんだろう?
情弱すぎん?
個人的な意見ではこういう考えには反対です。
一つ目で「売るな」とはお伝えしましたが、
「絶対儲かる」から売るな
ではなく
「儲かる可能性が高い」から売るな
と言う意味なのです。
投資の世界はいつも不確実であり未来がどうなるかは誰にもわかりません。
<セオリー通りやれば絶対に儲かる>
<絶対に自分は損はしない>
そういった油断や慢心はお金を失うモトです。
自分の判断ではあくまで「売らない」ということを選択したけど、他者が「売る」という判断をしたことは尊重してあげる。
なぜなら誰が正しいかは今は誰にもわからないのです。
それくらいの「謙虚さ」は持っていたいですよね
株式市場というものは
「買う人」「売る人」が両方いて成り立っています。
買う人は、、、
この値段で売ってくれるなら安い!
買う!
売る人は、、、
この値段で買ってくれるならお得!
売る!
と思っています。
この市場特徴により
”一般庶民”にも資産形成のチャンスがありますし、
”起業家”は一攫千金を夢見て企業できるのです。
このように経済がうまく回るような仕組みになっています。
こういう世界で他の取引参加者がやっていることをバカにするというのは
相手の判断を尊重していないということだし、市場の仕組みを理解していないということです。
全員が全員同じような考えだったらそもそも売買取引は一切成立しません。
少し視野が狭い感じがしますよね?
まとめ
リアルでも株式市場でもやることは一緒で、、、
・相手の考えを尊重する
・自分は自分で自分の考えや行動を良くすることに集中する
油断せず、慢心せず人を馬鹿にせず、自分の「より良い未来」に向かって一歩ずつやっていきましょう!
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