”安定のオルカン”と言われている全世界株式でも過去を紐解いていくと含み損が続く期間があったよ!
というニュースです。
最近SNSでこういった意見をよく目にします、、
新NISAはオルカンを買っておけば絶対に負けない!!
オルカン以外への投資は情弱の投資!
オルカンこそ最強の答え!!
本当にそうでしょうか??
今回は日本経済新聞の記事から、
みなさんにぜひ知ってほしいデータがあるので紹介します。
オルカンが低迷するとどうなる?
こちらのグラフをみてください。
3本のグラフがあるのですが、
注目してほしいのは茶色のグラフです。
茶色のグラフは「全世界株指数=MSCI ACWI」の円ベースでの推移です。
期間は1987年末〜2024年までの期間です。
ざっくり「オルカンはこういう動きをしてきたよ」って思って貰えばOKです。
このグラフから何がわかるか?
「長い目で見たら右肩上がり」という嬉しいことの他に、
「随分長いこと円ベースで含み損の期間がある」という
残念な期間があることがわかりますよね?
グレーで囲まれている期間が「含み損」の期間になります。
<地獄の期間1回目>
ITバブルの崩壊
直近高値の1998年7月〜2003年3月までに4割も下げました。
高値を回復したのは2005年9月になってからです。
なんと、、、
7年2ヶ月も含み損が続きました!!
投資をしていて7年2ヶ月も含み損が続くとかことんどの人は心が折れるのではないでしょうか、、、
<地獄の期間2回目>
リーマンショック
下落前高値の2007年6月から最大6割も下げました!
回復は2013年12月で6年6ヶ月もかかりました。
つまり何が言いたいかというと、、、
【オルカンといえどキツい期間は必ずある】
オルかんといえどキツイ期間はある
オルカンに投資しておけば無条件でお金が増え続ける!
なんてことは決してありません。
時代にあやかり数年で投資を始めた人は特にそうです。
ここ最近の期間はすごく良い期間でした。
こんなにガッツリ増えていくことはなかなかないのです。
これからは地獄の期間もあるんだという前提で投資を行なってください。
その上で何回もいっているようにリスク許容度を守った投資をしてほしいです。
地獄の期間どうやって乗り越える?
全世界株指数は37年弱で20倍になりました。
上昇率は年平均8.6%です。
だけどこのリターンを自分のものにするには”地獄の期間”を乗り越える必要があるのです。
一体どうやってその”地獄の期間”を乗り越えていくのでしょう?
対策は至ってシンプルです。
1.コツコツと積立投資を続ける
暴落時は買値が安くなります。=バーゲンになる。
このような時にめげずにコツコツ買い増しをすると、含み損からの回復が早くなります。
2.分散投資でリスクを抑える
債券に投資したり、不動産に投資したりゴールドに投資したりといった感じで分散投資をするとダメージを抑えられます。
3.励ましてもらう
1人で含み損を乗り越えるのは辛いと思います。
含み損の期間が長く続くと正しいことをいているのか自信がなくなってくることもあると思います。
自分の周りで投資仲間を増やしたり、たくさんの専門家の意見を調べたりして1人で抱え込まないように株価と付き合っていけたら精神的にも安心します。
まとめ
オルカンはノーストレスの必勝投資法ではありません!
37年で20倍という実績があるけど、含み損が6年、7年続いたという過去もあります。
資産を増やしていくには「我慢」が絶対に必要です。
インデックス投資の利益は我慢の対価です。
今のうちからしっかり覚悟していきましょう!!
コメント