
話題の高配当株ファンド、楽天SCHDに投資したいけど何か注意点はないの?



楽天SCHDに投資する前に絶対に理解しておいておきたい5つの注意点を紹介します!
楽天SCHDのおさらい
楽天SCHDについては過去のこちらの記事をご覧ください!


現状、楽天証券でしか取り扱っていなく、新NISAでは成長投資枠で投資可能です。(積立投資は不可)



楽天証券で手軽に高配当株投資がしたいのなら本命の商品だと思います。
注意点その1.配当は必ず円で受け取る(ドル受け取りは不可)


楽天証券は米国株や米国ETFの配当は円かドルで受け取ることを選択できますが、
投資信託だと基本的に分配金は円での受け取りになります。



実際に似たような商品のSBI証券で取り扱っているVYMを見てみると、、、


SBIのVYMでも分配金の支払いは円での支払いになっています。
なので楽天SCHDも配当をドルで受け取りそのままドルでおいておくことは不可となります。
注意点その2.分配金コースの変更は特定口座は可(NISA口座は不可)


分配金を受け取りたい人:受取型
分配金を受けとらず再投資に回したい人:再投資型
※ただし特定口座だと税金が引かれた後、NISA口座でも米国課税は引かれる。



その上で分配金コースは途中で変更することができます。


分配金コース変更のサービス概要には以下のことが書かれています。
対象ファンド:分配金コース「受取型」「再投資型」どちらも取扱のある投資信託が対象です。
どちらかの分配金コースのみの投資信託は分配金コースを変更できません。※NISA口座で保有している投資信託は分配金コースを変更できません。←分配金の受け取り方法を変更したい場合”特定口座なら可能”だが”NISA口座は不可”なので注意



分配金コースの途中変更はNISA口座だと不可なので気をつけましょう!
注意点その3.分配金の再投資はNISA口座だと非課税枠の消費に





分かりやすく説明すると


楽天SCHDに200万円投資したとすると残りの非課税枠は40万円になります。
分配金が5万円発生し、その5万円を再投資に回すと非課税枠の40万円の中から5万円が使用されて、結果的に非課税枠の残りが35万円に減ってしまいます。



e MAXISなどの無分配型の投資ならこの心配は不要です。



受け取った分配金はどうやって引き出せるの?



楽天証券には「スイープ
」サービスがあります。


楽天証券の証券口座に振り込まれますが、楽天銀行に自動振り込みも可能です。
注意点その4.運用時期、期間などによってはVYMを下回る
SCHDはVYMよりも配当利回りやトータルリターンが優秀と聞いて惹かれた人も多いのではないでしょうか?



確かに優秀で以下の表に配当り回りをまとめてみました。


確かに過去を比較してみるとSCHDの方が高い傾向にありました。
過去10年の増配率も
・VYM:過去10年増配率+7.1%
・SCHD:過去10年増配率+11.4%



しかし投資の世界では”絶対”と言うことはないので比較する時期によっては「必ずしもVYMを上回るリターンになる」とは限りません
<VYMとSCHDを構成しているセクター>


2024年9月末時点での各構成セクターはこちらの通りですが、そこまで大きな差はありませんしバランスのとれた割合かと思います。



ちなみにS&P500はテクノロジー部門は30%越えです。
注意点その5.NISA口座だと配当への二重課税自動調整の対象外
米国株・米国ETFだと、保有する株式から出る配当に対して米国で10%課税され、さらに国内でも課税される二重課税が起こりますが、確定申告により米国課税分は一部取り戻すことができます。


SBI証券のVYMでは二重課税調整措置として確定申告不要で国内課税分を一部取り戻すことができます。⇨楽天SCHDも?


この制度はあくまで”特定口座で購入した場合”の話であり、NISA口座だと国内課税分は非課税のため、そもそも二重課税が発生しないので自動調整の対象外です。



基本はNISA口座の方が税率的にお得なので、新NISA口座の枠に余裕がありそうならNISA口座で購入し、NISA口座をすでに使い切る予定なら特定口座で購入しましょう。
まとめ



楽天SCHDへの投資を考えている人は以下のことについて注意しておきましょう!!
注意点その1.配当は必ず円で受け取る(ドル受け取りは不可)
注意点その2.分配金コースの変更は特定口座は可(NISA口座は不可)
注意点その3.分配金の再投資はNISA口座だと非課税枠の消費に
注意点その4.運用時期、期間などによってはVYMを下回る
注意点その5.NISA口座だと配当への二重課税自動調整の対象外
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